【2015年1月 みんカラ+掲載】
 先日ちょい出ししたウッド加工のステアリングですが、ベース車輌は先代エクスプローラーでした。
 デモカー用に製作したウッド仕様ですが、ここ1年位で【レストア兼カスタム】として台数を増やしつつあります。
 先代エクスプローラーは、アメ車=大排気量V8エンジン搭載の最後のモデルです。
 さらに、モデルチェンジをした事により買いやすい価格帯になってきました。
 だた、年式相応のヤレも出てくる頃なので、上記の様に綺麗にレストアしつつ、上質なカスタムのオーダーを頂くケースが増えています。
 カスタムをする上で要望が多いのが、ウッド化のカスタムです。
 内装パネルにウッドが多いのに、何故かステアリングは革巻きのみ。
 理由としては、コストが掛かるのが一番だと思います。
 今回、ベージュ内装用とブラック内装用の2種類の事例をまとめて紹介します。
 まずは今回初加工のベージュ内装用から。
お預かりしたステアリングを見て愕然!
 ベージュのステアリングは、見るも無惨な状態です。
 遠目に見てもヤレ具合が分かりますが…。

 アップで見ると…。
 説明はいらない状態です。
 表面の色はハゲ…。

 表面層が無くなり、中間層が出てしまっています。
 さらに、角になる部分は削れて繊維層が見えている部分もありました。

 まずはウッド加工をしてから、革も新品に巻き直しです。
 ベージュは近似色での巻き直しですが、違和感無く納まっています。
 純正のスイッチパネルに合わせ、杢目方向と色を調整しています。

 純正パネルに合わせて、木の種類も合わせます。

 革は国産車用を使用するので、フォード純正より耐久性は高いと思います。
 加工精度は間違いなく高く仕上げています。

 続いて、ブラック内装用です。
 加工前の画像は省略しますが、状態は年式相応でした。
 さて、加工後のウッドですが、↑のベージュ内装用とは杢目の向きが異なります。
 これ、スイッチパネルの杢目の方向に合わせているからなんです。
 また、使用している木の種類も違います。

 スイッチパネルはプリントなので深みはありませんが、本杢加工は立体感のある仕上がりでうっとりします。
 また、木が水から取り込んだミネラル分が、奥の方でキラキラと光ります。
 粗悪なモノは、クリア層にラメを入れて光らせるそうですが、そんな小細工一切無しです。

 もちろん、革だって抜かりはありません。

 =加工費=
 エクスプローラー
 ステアリングウッド&革巻き加工:71280円(税抜価格:64800円)
 ※ウッド部分補修等に関しましては状態により異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
 ※ハイクラス仕様はお問い合わせ下さい。
 ※上記価格は消費税込の価格となります。
 ※上記には送料・部品費は含まれません。
