ポルシェ・911のステアリングのご紹介です。
元のステアリングを忠実に再現し、完全に復元したと自負しております。
実のところ、今回はステアリングがステアリングだけにお断りをさせて頂こうと思ったくらいです。
まずは加工前を御覧ください。
ご覧の通り、本体形状は作り手からすると厄介な部類に入ります。センターの水平に長く伸びている箇所も革巻きされています。
このステアリングをご依頼されたお客様は、以前からお付き合いのあるお客様で直接お持ち込みくださり...
あとには引けない...
受けるからには完璧に仕上げなければと...
かなりのプレッシャーでした。
かなりのお時間も頂きました。
そして完成したのがこちらです。
=仕様=
革:ラムース・ブラック
ステッチ:ブラック
加工前後で比較できるよう見やすく並べてみました。
以後、左側が加工前。右側が加工後になります。
表皮の剥がれと硬化が全体に激しくみられました。加工後はお客様のご希望でラムースのブラックを使用しました。
ステッチのあったであろう箇所も糸がほつれなくなった状態から、忠実に再現しました。
パックリ開いてしまった貼り合わせの箇所も同様に再現しました。
ステッチ周辺には手垢や皮脂の汚れが溜まってしまった状態でしたが、また気持ちよくしっかりと握ることができます。
=加工費=
レストア作業は個々の状態や形状によってお見積り等も幅があるので、お問い合わせの際は現品画像・ご希望の内容をできるだけ詳しくお知らせ下さい。