【2017年9月 みんカラ＋掲載】
久しぶりにAudi RS4のステアリング&MTノブをレストアしました。
新品を購入するに比べ、かなりコストダウンもできますし、ご希望であればオリジナルのカスタムもできます。
今回はオリジナルを再現しています。
RS4のステアリングはバックスキンが特徴ですが、経年劣化で残念な状態になってしまいます。
素材の特徴で仕方が無いのですが、表面の起毛はすっかり消えて(正確には寝ているんですが)、吸い取った汗・皮脂でビカビカになっています。
ビカビカになった表面を擦ると…。跡も付いちゃいますね。
普段触らない部分は起毛が残っていますが、すっかり変色してしまっています。
MTノブも同様ですね。
アルミとバックスキンの組み合わせが格好良かったですが、その面影はすっかりありません。
アルミも黄色く汚れてしまっています。
まずはノブから仕上げましょう。
表皮はアルカンターラを使用します。
分解したついでなので、汚れていたアルミ部分も綺麗に洗浄しておきました。
せっかく革が綺麗になっても、隣のパーツが汚れていたら残念ですからね。
さて、ここからが大仕事でした。
ステアリングは、サテン調の塗装パーツの分解に苦労します。
樹脂は経年劣化で脆くなるので、胃が痛くなりながら分解していきます。
分解後は綺麗に洗浄し、傷んだ部分を補修しつつ、さらに端末の処理を確実にするために細工します。(詳細は下記にて)
しっかり起毛したアルカンターラの表面が最高ですね。
ステッチも純正近似を狙ってシルバーを採用しました。
フィンガーレスト部は触感を良くする為、部分的に細かく縫製してあります。(画像左側)
端末の処理で細工したのはココです。
元は表皮が突き当てで処理してありますが、後々剥がれるリスクがあるので変更します。
本体側に溝を切って、表皮を溝に落とし込んで処理します。
＝加工費＝
Audi RS4
ステアリングレストア：76780円(税抜価格：69800円)
MTノブレストア ：21780円(税抜価格：19800円)
※ハイクラス仕様はお問い合わせ下さい。
※上記価格は消費税込の価格となります。
※上記には部品費・送料は含まれません。